MINOXスパイカメラ
2009年 02月 27日
MINOX小史
Minoxは、ドイツ ウェツラー市に社を構える超精密光学機器メーカーである。創業者は、ラトビア生まれのWalter Zapp氏(1905ー2003)。1936年に開発された同社の超小型カメラは、8×11ミリのフォーマットで、わずか100mm強程度の大きさ。掌に収まるほどに小さく、第二次世界大戦中にはスパイ達に実際に使用されていたと言われ、超小型カメラの代名詞「スパイカメラ」として世界的に名を轟かせている。
↑Waiter Zapp氏と過去のラインナップ↓
余談だが、この分野はドイツと日本の独壇場で、腕時計タイプやライタータイプ(エコー8、日本製。映画『ローマの休日』で、新聞カメラマンのエディ・アルバートがタバコに火を点けるふりして隠し撮りで使っていた)なども存在した。画像参照
※参考文献はこちら。
浅沼商会がミノックスフィルム出してたけど、まだフィルム売ってるのかしら?
さて、MINOX社は、2005年に創業者ウォルター・ザップ氏の生誕100年を記念した特別記念モデルTLXと、2009年にDSC (Distal Spy Camera)を発売した。
フィルムモデルTLX
108×28×16mm(L×W×H) 98g(電池込) ミノックス8x11mmフォーマット 自動露出制御/マニュアルシャッター プッシュ・プル式フィルム送り レンズ4枚(MINOX F3.5/15mm) 20cm~無限遠 電子式リーフシャッター、1/2000秒~ 1/3秒までマニュアル設定可能、固定絞り ISO12から ISO400まで調整可能 LED表示 黄色:手ぶれ警告、赤:露出オーバー警告、緑:バッテリーチェック UVフィルター内蔵、4倍NDフィルター内蔵(スライド式) フラッシュ接点Xコンタクト 1.55V酸化銀電池(SR43タイプ)4個または1.5Vアルカリ電池(LR43タイプ)4個
189,000円もします。コレは絶対買わないな(笑)。
デジタルモデルDSC
本体:86×30×20mm(L×W×H)約74g モニター/フラッシュユニット:76×41×21mm(L×W×H)約74g カメラ有効画素数:500万画素 イメージセンサー 5MP CMOSセンサー(3.2MPハードウエア解像度) 記録画素数:静止画:2,560 x 1,920 pixels(画像補間) 動画:640 x 480 pixels 内蔵メモリ:128MB NANDフラッシュメモリ 記録メディア:micro SDカード(16GBまで対応) ファインダー:光学式(ガリレオタイプ) ディスプレイ:1.5インチTFT LCD フラッシュ:DSC:LEDフラッシュ レンズ:4枚構成ガラスレンズ(IRフィルタ内蔵) 焦点距離:8.5mm Minoctarレンズ(35mm判換算で約42mm) レンズ絞り:F3.0 合焦範囲:1m~無限遠 ホワイトバランス:自動 シャッタースピード:自動 電源:充電式リチウムイオン電池/USBケーブル 静止画:JPEG 動画:AVI データ転送:mini USBケーブル(USB2.0)
価格は、39,800円(税込)。コチラなら、何とか頑張れば手を出せそうな気がする。
フィルムカメラは大好きだが、8×11のフォーマットで撮ったところで、解像度は良くない筈である。しかもフィルム入手が厳しいし、DPEしてくれるところも少なくなった。その点、DSCならばコンデジのフォーマットとなんら変わりが無いので、素晴らしく良く写るはずである。下はDSCによる作例
気に入らないのは、フラッシュ/モニターユニットがデカすぎるね。連結したときの姿も不細工だ(笑)。日本の技術なら、本体にフラッシュとモニターを内蔵できるでしょうね。たしか、ソニーのサイバーショットでもこのくらいのがあったような?
ついでに見つけたのがコレ。DCC(Digital Classic Camera) Leica M3
冗談みたいに小さいけど、コレなかなか良くない? 昔の豆カメラの大きさだ。性能は、おそらくトイカメラの域を出ないだろうが、とにかくシャレてるよね。
もうひとつがコレ。Rolleiflex MiniDigi AF5.0 コレにはシビれた!!
49×73×45mm(L×W×H) 100g (電池込み) 5メガピクセルデジタルカメラ イメージセンサー:3メガ AF モジュール 画像サイズ:2304 x 2304 pixels (高解像度/画像補間)、1536 x 1536 pixels (標準解像度)、768 x 768 pixels (低解像度) 予測記録枚数:miniSDカード(256MB)、高解像度/画像補間 : 約250枚、標準解像度 : 約430枚、低解像度 : 約1300枚 連続撮影時間:約2時間 (CR2 リチウム電池1本) モニター:TFT 1.1インチカラーモニター 記憶メディア:miniSDカード 画像フォーマット:JPEG レンズ:4.9mm F2.8 ,1群3枚構成 被写界深度:10 cm ~無限遠 シャッタースピード:1/15 - 1/2500 (電気式) 露出調整:オート ホワイトバランス:オート 電源:CR2 リチウム電池1本 原産国 :日本 41,000円(税別)
コレがまた、ものすごいマニアック!!。 なんといっても、フォーマットが6×6判と同じ正方形!!。しかもワインダーを巻いてチャージする!!。なんたって、安心の日本製だし。
このメーカーには、コレ↓もデジタル化し欲しいんだよね。
Rollei35は、沈胴式レンズで、すべてマニュアル操作の楽しいカメラ。これも持ってたけどどっか行っちゃった(泣)。よく写るんだよね。だから、コレはミニチュア化しないで、そのまままじめにデジタル化してくれると嬉しいな(笑)。
さて、かつてPENTAX(旭光学)にauto 110というマニアックなカメラが有った。
コンプリートキットは、なんと76,150円もした。
親友が結婚する折に、「お祝い何がいい?何でも言ってくれ。どんなものでもいいぞ!」と聞いたら、「お前の持ってるauto 110がいい」って真顔で言う(笑)ものだから、あげるはめにちゃった(汗)。惜しいことしたな~。現金のほうが良かったかな~?(笑)
もう110フィルムも入手しづらくなったし、auto 110自体も、程度の良いのはもう手に入らないモンな~。
ここでひとつPENTAXさんに提案があるのだが、このauto 110を復刻してデジタル化してもらえないだろうか?
PENTAXさん、いかがですか?出したら絶対買いますよ!!