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ゴロワ隊長です。 バイクとシトロエン・エグザンティアを中心とした、バイクと車のブログ  たまには映画やカメラや食べ物のことも書きます  感じたことを何でもコメント書き込んでくださいね!!


by gauloi_taichou
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JCCA ニューイヤーミーティング後編

お待たせいたしました(笑)。前編の続きです。


夢中になって車やフリマを見ていたら、お腹が空いていることに気が付いた(笑)。
フードの出店もいくつかあり、ランチピークを過ぎていたので、そうは並ばずに買えた。
本日のメニューは、ラム肉のギリシャ風ハンバーガー。 可愛いTシャツも発見!!カミナリ印三本チャンバーって(笑)
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さて、腹も膨れたし、今年のもうひとつのテーマである『日野』を見ていこう。
 
まずは、日野の小史から。
日野自動車は、現在トヨタ傘下のトラック専門メーカーであるが、源流は『東京瓦斯電気工業』。戦前・戦中は航空機・船舶・大型トラック等を手がけ、戦後はオートバイや小型車も作っていた。特にオートバイ部門は、コンプリートのほかにエンジンサプライヤーでもあり、『ガスデンエンジン』は、数々のメーカーに供給された。
1953年、フランスのルノー公団から、ルノー4CVのノックダウン生産の権利を譲り受け、乗用車の生産も始める。最初はCKD(コンプリートノックダウン)で、フランスからすべての部品を輸入し、日本で組み立てていたが、次第に内製化していき、’57年には完全国産化を遂げた。『日野ルノー』は、OHV750ccのリヤエンジン車で、オーナー向け・タクシー向けとして市場に溢れた。かなりの数が現存する。日野は、この技術をもとに、’60年には前輪駆動の商用車『コンマース』、’61年にはオリジナルの乗用車『コンテッサ900』・ピックアップトラックの『ブリスカ』を展開。コンマースは、ルノー・エスタフェによく似たデザインで、日本ではFFが受け入れられず、早々に消滅してしまった。ライトトラックの『ブリスカ』も展開するも、’66年のトヨタとの業務提携によりトヨタブリスカとして生産された。その翌年消滅。コンテッサは、ルノー4CVを引き継いだRRモデルで、やはり仏車に似た初代が900cc、ミケロッティボディを纏った二代目が1300cc。'67年まで生産された。前述したように、'66年のトヨタとの業務提携により、日野自動車は乗用車部門を廃止し、現在は世界一高品質なトラックメーカーとしての道を歩んでいる。



前置きが長くなったが、コンテッサである。コンテッサとは、「伯爵夫人」と言う意味のイタリア語である。
この高貴な名前の車は、『日野コンテッサクラブ』の面々に大切に乗られている。

今回、日野ルノー4CVを筆頭に、数台のコンテッサ1300が集まった。いずれも妙齢ではあるが、きちんと身なりを整え、決して野蛮な振る舞いなど見せない本当の美女揃い。
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コンテッサ1300は、先代と同じくミケロッティデザインで、トリネーゼ(トリノ風)スタイルでデビューした。エンジンは900から発展したOHV1300で、2ドアクーペと4ドアセダンで構成される。海外にも少数輸出され、今でも熱心なファンが居る。当時の傾向として、『デラックス』モデルと『スタンダード』モデルがあった。セダンはシングルキャブで55ps。クーペは、日本初のFディスクブレーキ、SUツインキャブレター、サイドラジエーター、65psエンジンのスポーツモデルであった。4ドアセダンにもクーペと同じチューニングを施した『1300S』と言うモデルがあった。クーペとセダンの車体構成の違いは、重量配分を考慮して、クーペは燃料タンクが前にあり、セダンはリアシートとエンジンの間にあることであるが、セダンの1300Sに限り、クーペと同様、前に燃料タンクを持つとのことである。セダンには、スタンダードモデルがあり、2灯ヘッドライトで、オーバーライダー・サイドモール・サイドバッヂを取り去り、室内も簡素化されたバージョンもあった。後に4灯になったとのこと。また、2ドアクーペにもスタンダードバージョン(とは呼ばないが)がごく少数存在する。これは、アメリカでツーリングカーレースを展開していたピーター・ブロック氏(日野サムライで有名)の指示のもと、車重を軽くした『1300L』というバージョンが20台ほど作られたと言われている。


コンテッサ1300Lレーシングバージョンの特別展示もあった。
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コンテッサ1300Lの現存は3台と言われ、この車のそのうちの1台。

同時に特別展示されたべレットベースのいすゞR6。
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今回集まったのは、コンテッサは、1300のモデルばかりだった。リヤに積まれたルノーに似たエンジン。この個体は、日常のアシにすべくダイナモがオルタネータに換装してあり、ファンネルで武装。点火系などにも手が入り、軽いチューニングが施してあるようだ。
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運転席はこんな感じ。これはセダンのデラックスモデルなので、横長のスピードメーター。クーペと1300Sは丸型のS/T独立メーター。フロア中央にトンネルのでっぱりが無いので広々している。リヤのグリルはリヤエンジンである証拠。
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私は、『ハコ趣味』なので、4ドアセダンのほうに魅力を感じてしまう。特に、屋根後端部の(ひさし)が良い。
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同時期のブルーバード410(ピニンファリナデザイン)のルーフエンドにも庇が見受けられるが、コンテッサのほうが優美であると言っても差し支えないだろう。

クーペとセダンのルーフエンドを比較してみた。ガラスの立ち方と庇の有無を確認されたい。
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ブルーメタリック(手前から二台目)のセダンが1300Sである。Sのエンブレムが判るだろうか?
私の好みから言うと、一番は、セダンの1300Sですね~。これをカッコよく決めて乗りこなしたいな。色はアイヴォリィで、外見はほとんどノーマルで、エンジンを軽くチューンして、脚周りはRSワタナベの8本スポークかエンケイのコンペ8でモディファイして…いかんいかん、どんどん妄想が拡がってしまう(笑)





えぇ~いっ、静まれ!静まれ~いっ!! 
この紋所が目に入らぬかぁっ!! こちらをどなたものと心得る。畏れ多くもイタリアの大御所ジョヴァンニ・ミケロッティ様のご紋にあらせられるぞ!! 頭が高い! 一同控えおろ~っ!!
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Cピラーに燦然と輝く、g/mのエンブレム。デザイナーの名前がエンブレムに入っているなんて、日本車ではこの車くらいのものではないか?

コンテッサのご先祖様、4CVのエンジン。カウンター・フロー748ccOHV。なんとも小さなエンジンが可愛い。オイルバスタイプのエアクリーナーが、当時の道路状況を物語っている。
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エンジンの前面(つまり後席の後)にラジエーターがあり、空気はボディサイドから取り入れられている。オーバーヒートすると、リヤウインドウの下にあるキャップから盛大に蒸気を噴き出す。ガラスが曇るのですぐわかったらしい(笑)。指定オイルはスワーオイルとなっていた。スワローブランドは当時の丸善石油、現在のコスモ石油である。

丸善石油で思い出すのが、このCFですね。
            
このCMのおかげで、スカートまくりが流行りました。もちろん私もやったクチです(爆)。

帰りたくなかったが、時間とは冷酷なもので、閉場時間になってしまった。

帰るとするか。



そうそう、懐かしいステッカーを見た。
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有鉛ガソリンが排除され始めた頃の燃料指定のステッカー。この車は、無鉛と有鉛の混合が指定されている。『有鉛』・『高速有鉛』とかも有ったよね。



楽しかったぁ。

※Spcial thanks:Hino Contessa Club Club Zone Rouge  Y・S氏  hinosamurai.org
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by gauloi_taichou | 2009-01-28 00:45 | 車/バイク